ここで作るH1とB1は自作の学習例です。入試の実問題や特定年度の出題傾向を再現したものではありません。
H1:歴史は、出来事・史料・後の解説を分ける
まず大日本帝国憲法の発布と施行を時系列で確認します。その後に、第一帝国議会に関する書簡が書かれています。
| 時点 | 内容 | 原典へ戻る手掛かり |
|---|---|---|
| 1889年2月11日 | 大日本帝国憲法の発布 | 国立公文書館の解説 |
| 1890年11月29日 | 大日本帝国憲法の施行 | 同じ解説の施行日 |
| 1891年2月23日付 | 井上毅から伊藤博文への書簡 | 国立国会図書館掲載の史料 |
前二つは国立公文書館、三つ目は国立国会図書館「帝国議会の開幕」で確認できます。ここでは史料本文を長く転載せず、資料へ戻る方法を使います。
名称確認の問いは「1889年の出来事は何か」「1890年の出来事は何か」「1891年の資料は誰から誰への書簡か」です。三問の答えは表と照合できます。
年号を知っていても、史料の位置を間違えない
説明問題は「1891年の書簡を、1889年の発布前に書かれた意見として扱ってよいか」です。答えは、日付の前後からその扱いはできない、です。さらに史料の筆者が書いた内容と、後世の解説文の推定は分けて読みます。
世界史の資料でも、同じ三列を使えます。ただし国や制度が違う資料へ日本史の結論を移すのではありません。実際の史料の作成者、作成時点、資料が扱う出来事を、それぞれの原典で確認する方法を引き継ぎます。
B1:生物は、物質名と過程名を分ける
タンパク質合成に向かう基本の流れを「DNAの情報→転写→mRNA→翻訳→タンパク質」と整理します。NHGRIの転写と翻訳に基づく簡略教材です。全RNAをmRNAと同じものとして扱う図ではありません。
| 問い | 答えの核 |
|---|---|
| この流れで情報のもとになる物質は? | DNA |
| 転写で作られ、タンパク質合成の情報を運ぶものは? | mRNA |
| 翻訳で作られるものは? | タンパク質 |
名称を答える三問の後に、「転写と翻訳は、作るものと情報の使い方がどう違うか」と問います。回答は、転写ではDNAの情報をRNAへ写し、翻訳ではmRNAの情報をもとにタンパク質を作る、という対応を含めます。
語句の正解と説明の正解を同じ点検にしない
| 結果 | 戻る場所 | 次の作業 |
|---|---|---|
| 用語だけ思い出せない | 定義欄 | 説明から名称を答える |
| 年号は正しいが史料の前後が逆 | H1の時点と史料の欄 | 並べ直し、何を根拠にしたか言う |
| 転写と翻訳のラベルを答えたが結果が逆 | B1の出発点・到着点 | 元説明を見て関係を説明し直す |
| 設問の否定や条件を読み落とした | 問題文 | 指示を読み直し、元の形式で解く |
すべてをマスク不足と捉えて隠す量を増やすと、資料の読み方や設問条件の問題を見逃します。知識の確認を使って原因を見つけ、その後に必要な作業へ戻ります。

AI赤シートは、教材の配置を残したまま名称や条件を確認する用途に使えます。画面は既存のデモ教材で、このH1・B1の処理結果ではありません。元資料の説明が読める範囲を残し、マスクを解除した後に根拠へ戻れるようにします。
この二枚の完成条件は、六つの名称を言えることに加え、歴史の前後関係と生物の過程をそれぞれ一問ずつ説明できることです。その後、手持ちの入試演習を元の形式で解き、同じ知識を別の問題でも使えるか確認します。